安全帯の正しい選び方、使い方

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安全帯

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安全帯とは | ハーネス |ランヤード

安全帯は土木・建設作業,電気工事,また,造船所など,労働安全衛生法で定められている高さ2m以上の場所での高所作業や,これに準ずる場所での作業で,墜落を防止するために使用するものです。

英語:safety belt

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安全帯の歴史

[昭和26年以前] 胴綱

電柱上の作業用として使用されていた

 胴綱

[昭和26年~27年頃] 初代の柱上安全帯

作業姿勢を安定させるためにロープの長さを調節する伸縮調節器が開発された

初の安全帯

[昭和32年頃] 柱上安全帯をベースに製作した造船用安全帯

造船用安全帯

[昭和38年頃] 建設用安全帯として現行品の原形ができる。

建設用安全帯

安全帯の種類・規格

安全帯は労働安全衛生法に基づく「安全帯の規格」(平成14年2月25日・厚生労働省告示第38号)で,その構造・性能が規定されており,この規格に適合したものに「安全帯」の表示が認められています。
また,「安全帯の規格」に先立って発行された「安全帯構造指針」(産業安全研究所技術指針NHS-TS-N0.35 1999))では,安全帯の種類,試験方法等が定められています。表1に安全帯の規格」,「安全帯構造指針」において定められた安全帯の種類の比較表を示します。

表1 安全帯の種類

『安全帯の規格』おける種類 「安全帯構造指針」

における種類

ベルトの形式 備考
胴ベルト型安全帯 一種安全帯 胴ベルト
ハーネス型安全帯 二種安全帯 フルハーネス
胴ベルト型安全帯 三種安全帯A 垂直面用ハーネス 窓拭き用
三種安全帯B 傾斜用ハーネス 傾斜面用

安全帯の種類の表示

安全帯には図に示すように胴ベルトに縫製してあるラベルに「安全帯の規格」適合品および安全帯の種類が表示されている。購入にあたっては,必ずこの表示を確認のこと。

安全帯 適合品 表示

安全帯の選び方

高所作業者にとっては安全帯の選び方は自分自身の命に関わる問題であるため、重要です。

作業現場によっては安全帯を2つ掛けしていなければ、作業許可が出ない時もあります。安全帯には胴ベルト式やフルハーネス式などの種類がありますが、日本で使用率が一番高いのが胴ベルト式であり、ベルト部分にランヤードを装着したシンプルな構造の安全帯です。

基本構造は上部から吊るされているランヤードを背中に付けて、自由に動いて作業が出来るようにするのがタイプが一般的です。主に、飛行機の機体上部、翼の上における清掃作業をする場合及び大型タンクローリーに給油をする際に用いられます。

一方、フルハーネス式は、胴ベルト式とは違って全身を保護し、墜落を防止するタイプのものであり、落下した際に胸、腿に掛かってしまうストレスを吸収してくれるショックアブソーバー構造になっています。日本とは規格の違う米国、EUでは、このフルハーネス式の安全帯がスタンダードな保護具に指定されていますが、日本においても今後は普及すると考えられています。胴ベルト式とは違って、かなりの長時間、高所作業を行なう労働者には特にこのフルハーネス式の安全帯が最適です。

2丁掛け式安全帯 | ダブルランヤード式安全帯

フックの掛け替え作業が多い作業現場では,安全性を向上させるため、2本のランヤードを備えたダブルランヤード式安全帯の使用が一般化してきています。ダブルランヤード式安全帯は,交互にランヤードを掛け替えることにより,常に構造物とランヤード間が連結され,無胴綱状態を無くし墜落の危険性を回避、安全性を向上させます。

二丁掛け式安全帯の作業

二丁掛け式安全帯の作業

胴ベルト型安全帯(安全帯構造指針では1種安全帯)

胴ベルト型安全帯は,大別して,『1本つり専用』,『U字つり専用』,『1本つり・U字つり兼用』に分類されます。
1本つり専用安全帯は,U字つり状態で使用することができない構造でなければなりません。D環を追加してU字っり状態で使用できる構造に改造して使用することはできません。
U字つり専用安全帯は,1本つり状態で使用することができない構造でなければなりません。
U字つり状態で使用できる安全帯には,腹部の両側の位置でランヤードが接続できる環が取り付けられた補助ベルトと,ランヤードには身体支持位置を調節するための伸縮調節器が取り付けられていることが必要になります。それらの仕様は次のようになります。
なお,フックなどの金具を含めたロープをランヤードと呼ぶようになりました。
ランヤードが取り外しできる構造になっている製品は,ベルト部に接続できるランヤードの種類を表示することになっています。

胴ベルト型安全帯(1本つり専用)

1本吊り状態でのみ使用することができる安全帯で,ランヤードに体重を掛けるような使い方はできません。

1本つり用安全帯

胴ベルト型安全帯(1本つり専用(補助ベルト付))

1本つり状態でのみ使用することができる安全帯で,ランヤードに体重を掛けるような使い方はできません。墜落を阻止した時の身体へのダメージを少なくするための補助ベルトが付いています。

胴ベルト型安全帯(1本つり専用(補助ベルト付)

胴ベルト型安全帯(1本つり専用(補助ベルト付)

胴ベルト型安全帯(U字つり専用)十U字つり専用ランヤード

U字つり状態でのみ使用することができる安全帯で,ランヤードのフックはロープに掛からない(フックの口開きがロープ径よりも小さい)構造になっています。

胴ベルト型安全帯(U字つり専用)十U字つり専用ランヤード

胴ベルト型安全帯(U字つり専用)十U字つり専用ランヤード

胴ベルト型安全帯(1本つり・U字つり兼用)+1本つり・U字つり兼用ランヤード

1本つり状態でもU字つり状態でも使用することができる安全帯で,ランヤードのフックの鈎部の口の開きが直接ロープに掛ける大きさであるか,あるいはフックを掛けるための8字環がランヤードに付いた構造であり,ランヤードを構造物に回し掛けして1本つり状態で使用できる構造になっています。
ランヤードのフックを掛け外しする時に墜落するのを防ぐために,1本つり専用ランヤードをD環に接続して併用すると無ロープ状態がなくなり,より安全です。

胴ベルト型安全帯(U字つり専用)十U字つり専用ランヤード

胴ベルト型安全帯(U字つり専用)十U字つり専用ランヤード

胴ベルト型安全帯(1本つり・U字つり兼用)+1本つり・U字つり兼用ラン ヤード(補助フック付)

1本つり状態でもU字つり状態でも使用することができる安全帯で,ランヤードのフックの鈎部の口の開きが直接ロープに掛ける大きさであるか,あるいはフックを掛けるための8字環がランヤードに付いた構造であり,ランヤードを構造物に回し掛けして1本つり状態で使用できる構造になっています。
ランヤードの本フックを掛け外しする時に墜落するのを防ぐために,ロープの反対側には補助フックが取り付けてあり,無ロープ状態をなくする構造となっています。

胴ベルト型安全帯(1本つり・U字つり兼用)+1本つり・U字つり兼用ランヤード(補助フック付)

胴ベルト型安全帯(1本つり・U字つり兼用)+1本つり・U字つり兼用ランヤード(補助フック付)

ハーネス型安全帯(安全帯構造指針では2種安全帯)

ハーネス型安全帯は,肩・胴・腿等の胴体の主要部を数箇所以上で保持し,墜落阻止時の衝撃力を分散して,身体に掛かる負担を軽減する構造の安全帯で,墜落の可能性が高い使用状態が多い場合にはこの安全帯を選定して下さい。

ハーネス型安全帯2

胴ベルト型安全帯(垂直面用)(安全帯構造指針では3種安全帯A)

垂直面用胴ベルト型安全帯は,高層ビルの窓拭き作業などで垂直面を移動しながら作業をする場合に使用する安全帯です。

胴ベルト型安全帯(垂直面用)

胴ベルト型安全帯(垂直面用)

垂直面用胴ベルト型安全帯を使用した作業例を図に示します。

垂直面作業例

垂直面作業例

胴ベルト型安全帯(傾斜面用)(安全帯構造指針では3種安全帯B)

傾斜面用胴ベルト型安全帯は,法面などの傾斜面で作業をする場合に使用する安全帯です。胴ベルト型安全帯(傾斜面用)の全体図及び傾斜面用胴ベルト型安全帯を使用した作業例を下図で示しました。

傾斜面作業例

安全帯の使用上の注意点 |正しい装着方法

安全帯は墜落防止のツールとして非常に有効であるが間違った装着方法をしてしまうと逆に大怪我になる恐れがあります。

初めに安全帯のベルトが自分のバックルに正規に通っているかどうかの確認し、ベルトは腰骨の上部分で締める。

不幸にも墜落してしまった場合、装着する位置がズレてしまうと、墜落時の衝撃で背骨が折れてしまう恐れがあるので装着部分は巻取り器、D環の位置を体の横、斜め後ろにくるようにしておきましょう。

また、安全帯のロープを取り付ける位置がエッジ等と接触しないかを確認しておきます。これを怠ってしまうと墜落時にロープ部分が構造部分と接触して容易に切断されてしまう危険性があります。

又、墜落時にはロープに結ばれているため、振り子状態になりブラブラと揺れます。振り子状態になった際に、他の構造物と体が衝突しない位置に取り付ける事も大切です。

また、安全帯は一度、墜落防止ストレスが加わると強度の劣化が生じている可能性もあり、外部からでは劣化を判断できない事ので定期的に新品への交換することが必要です。

”人の生命”はお金にかえられません。

安全帯 フック取り付け 注意点1

フックは外れたり抜けたりするおそれのない堅固な構造物に取り付けてください。

堅固な構造物

安全帯 ロープ 注意点2

ロープは鋭い角に触れないようにしてください。ロープ

安全帯 ベルト固定 注意点3

ベルトはバックルに正しく通してください。

ベルト固定

安全帯 ベルト取り付け位置 注意点4

ベルトは腰骨のところに締めてください。

ベルト取り付け位置

安全帯 フック取り付け位置 注意点5

フックは腰より高い位置に取り付けてください。

フック取り付け位置

|安全帯 フック掛け方 注意点6

フックは正しく掛けてください。

安全帯 ロープ 火気注意

ロープ(ベルト類)は熱に当てないでください。

ロープ火気注意

安全帯 ロープ 薬品注意

ロープ(ベルト類)は酸(バッテリー液など)、アルカリを付着させないでください。

酸、アルカリ

安全帯の正しい使い方 動画

腰ベルト式安全帯の正しい使い­方、ハーネス型安全帯の使用方法について解説します。
■ 安全帯は万全ではない
■ 安全帯をしていたのに、なぜ、災害に?
■ 安全帯の正しい装着方法
■ フックの正しい掛け方

安全帯 保守管理 |使用期限

① 日常点検はチェックリストを参考にして,必ず実施して下さい。
② 胴ベルトのバックル縫製部に使用開始の年月を記人するように,すべてのメーカーともネームが縫い付けてありますので,記入して使用しましよう。

③ ロープは使用開始より2年が経過すると,紫外線劣化している場合があり,1本つり専用の10mmロープなどでは,強度が低下しやすいので,交換するか, メーカーに相談して下さい。
④細い8つ打ちロープは,キンクが生じにくいので,需要が増えていますが,口-プの構成上,繊維がほとんどロープ表面に露出しています。また,収縮が容易に起きて強度が低下しやすいので,収縮が起きれば,2年以内でもすぐに取り換え,また,2年以上は使用しないようにしましょう。

安全帯使用開始日

安全帯 メーカー

タイタン | サンコー株式会社 |安全帯メーカー 比較

安全帯や墜落阻止器具を製造、販売する大阪に本社がある会社。

 おすすめ商品:タイタン 巻取り式安全帯 リーロックEVO

ベルト色 ブラック EL-504-BL サンコー

仕様:一般高所用ストラップ巻取式安全帯(1本吊専用)

藤井電工 |安全帯メーカー 比較

電気工事用機材・工具の製造販売
安全器具・工具および墜落防止装置の製造販売
その他付帯業務

おすすめ商品:藤井電工 ツヨロン(TSUYORON)

一般高所作業用安全帯 1本つり専用 DIA安全帯

●大口径フック付きで使いやすさと安全性を残したエコノミータイプ。
●フックを使用しない時に掛けておくフックハンガー付き。

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参考文献:

・保護具ハンドブック 社団法人 日本保安用品協会編

・知っておきたい保護具のはなし 田中 茂 著

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