後悔しない! 空調服の選び方、使い方、おすすめ【図解】
初心者の方の空調服の購入、使い方入門ガイドとして下記のポイントをメインに解説しています。
・空調服とは
・空調服の着用、選び方
・空調服の種類、効果
・空調服の保管、手入れ
・最強 空調服のおすすめネット通販商品
ご参考になれば幸いです。(^_^;)
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空調服とは何か(定義)
空調服とは、小型の電動ファンを衣服に内蔵し、服の中に空気を送り込むことで着用者の体を涼しく保つ作業着です
2000年代に日本で開発され、市販され始めた「着るエアコン」ともいえる製品で、近年では猛暑対策として一般にも広く知られるようになりました。「ファン付き作業着」「ファン付きウェア」などとも呼ばれています。空調服は上着(ジャケット)の両脇や背面にバッテリー駆動のファンユニットが取り付けられており、スイッチを入れると外気を服内部に取り込みます。
取り込まれた風が体表を流れることで汗を蒸発させ、気化熱により身体表面の温度を下げる仕組みです。
用途としては、主に屋外や非空調環境での作業に使われます。猛暑の工事現場や建築現場、工場内作業、倉庫作業、運送業など、多くの労働者が夏場に空調服を着用しています。特に真夏の炎天下での作業では「着るだけで涼しくなる」として需要が高まり、エアコンの使えない職場では必需品になりつつあります。また作業現場以外でも、アウトドアレジャー(釣り・ゴルフ・登山・キャンプなど)で個人が使用する例も増えています。近年では部活動の指導者や農作業をする高齢者など一般の方にも普及し始めており、真夏のイベントではボランティアスタッフが空調服を着用する姿も見られます。
空調服(くうちょうふく)の別の呼び方を一覧にまとめました。
呼び方 | 説明 |
---|---|
ファン付き作業着 | 空調ファンがついた作業着の一般的な呼び方 |
送風服 | 服の中に風を送る機能を持つ衣類の総称 |
クールウェア | 冷却機能のあるウェアの総称 |
エアークールウェア | 空気の流れで涼しさを得るウェア |
ファンジャケット | ファンが内蔵されたジャケットタイプの服 |
風衣(ふうい) | 風を利用して快適にする衣服の和風な表現 |
ブロワーウェア | ブロワーファンを活用する衣類 |
エアーフローウェア | 服の中に空気の流れを作るウェア |
送風ジャケット | 送風機能を持つジャケット |
クールファンウェア | ファンによる冷却効果を持つウェア |
これらはメーカーや販売元によって異なる場合があります。用途に応じて最適な名称を選ぶと良いですね!
空調服の英語および中国語(簡体字・繁体字)の呼び方は下記のとおり。
英語
- Air-conditioned clothing(エアコン付き衣類)
- Fan-cooled jacket(ファン付きジャケット)
- Cooling jacket(冷却ジャケット)
- Ventilated workwear(通気性のある作業着)
中国語
- 空调服(kōngtiáo fú)(直訳:空調服)
- 风扇服(fēngshàn fú)(ファン付き衣類)
- 降温工作服(jiàngwēn gōngzuòfú)(冷却作業服)
- 冷却衣(lěngquè yī)(冷却衣類)
歴史と開発の経緯
空調服の原型は、元ソニー技術者の市ヶ谷弘司氏によって発案・開発されました。市ヶ谷氏は1998年に東南アジアを訪れた際、「もし東南アジアの人々が皆エアコンを使うようになれば、莫大なエネルギー消費が発生し環境問題につながる」と危機感を抱き、省エネで涼しく過ごせる方法を模索したのがきっかけです。
当初は宇宙服や医療用冷却ブランケットにならい水冷式(水を循環させて冷却)のスーツを試作しましたが、服が濡れる不快感など課題が多く、改良を重ねた末に空冷式(ファンで風を送り汗を蒸発させる方式)に転換しました。市ヶ谷氏は約6年かけて試作品を完成させ、2004年に自身の会社「株式会社空調服」(親会社:セフト研究所)から初代の空調服を商品化しています。
発売当初の空調服は画期的な製品ではあったものの、市場には前例がなく一般消費者には「真夏に上着を着る」という発想が理解されにくかったため、年1万着程度と販売は低調でした。製品外観(膨らむ作業服)への戸惑いや、初期モデルでは配線断線など信頼性の問題もあり、事業は苦戦を強いられます。転機が訪れたのは2011年頃で、乾電池駆動から大容量のリチウムイオンバッテリー駆動に切り替える改良を行ったことで連続稼働時間と風量が飛躍的に向上し、現場作業員を中心に評価が高まり始めました。
また同年は東日本大震災に伴う電力事情の逼迫もあり、省エネ対策として空調服が注目を集めた時期でもあります。2010年代中頃には空調服の存在が広く知れ渡り、大手建設会社が協力企業向けに一括購入を呼びかけるなど普及が一気に進みました。警備業界でも制服として採用される例が現れ、夏季には空調服の着用を義務付ける建設現場も登場しています。

「空調服」開発者の市ヶ谷弘司氏
空調服の基本的な仕組みと技術
空調服の原理は、人間の生理的な発汗冷却メカニズムを増強することにあります。人は暑いと汗をかき、その汗が蒸発するときの気化熱で体温を下げます(これを生理クーラーと呼ぶ)。
しかし、汗をかいても風がないと蒸発せずに垂れてしまい十分に涼しくなれません。空調服はここに着目し、服内部に強制的に風を送り込むことで汗を効率的に蒸発させる仕組みです。
服の中を風が駆け巡り、汗を蒸発させることで熱を奪い、体をクールダウンさせます。
具体的には、空調服のジャケットに直径10cm程度のファン(通常2個)が取り付けられており、リチウムイオンバッテリーによって数時間〜一日中ファンが回転します。ファンは毎秒数リットルの外気を服の中に送り込み、首元や袖口、裾から空気が抜けていく設計になっています。
この気流により全身に汗の蒸発による涼しさが行き渡り、同時に服内にこもった熱や湿気も排出されます。エアコンのように空間全体を冷やす必要がないため消費電力が小さく、乾電池や小型バッテリーで駆動できるのもメリットです。実際、空調服は従来型エアコンに比べて約97%も電力を節約できるとの試算もあります。
技術的には、空調服用のファンは年々改良が進んでおり、小型軽量でありながら風量が強く静音性の高いブラシレスモーターが使われます。
バッテリーも大容量化し、風量を数段階に調節できる製品が主流です。服の素材も通気性を確保しつつ耐久性のある生地(綿やポリエステル混紡)や、遮熱効果のある素材が採用されています。また、ファン着脱口の規格がある程度統一されてきており、異なるメーカー間でもファンユニットと服を組み合わせて使える場合があります。最新の製品では、ファンの位置を背中上部や腰横など工夫し、ハーネス(安全帯)併用時に干渉しにくくする設計も登場しています。
空調服のポイントは「汗さえかけば効果的」という点です。
逆に言うと、極端な高温多湿で人間がほとんど汗をかけない状況(気温が体温に迫るような環境)では、空調服は熱い外気を送るだけになり効果が落ちます、そのため、空調服だけでは太刀打ちできない酷暑現場では前述の冷却服(水冷服)を併用する例もあります。
とはいえ、適度に発汗できる環境下では空調服は非常に有効で、「扇風機を着ている」ような快適さを生み出します。

空調服の基本的な仕組みと技術

冷却服と空調服の違い
*冷却服の詳細は下記の記事を参照 願いします。

空調服のメリットとデメリット
空調服は、ファンで服の中に外気を取り込み、汗を蒸発させることで体を冷却する作業服です。近年、気温上昇に伴い、熱中症対策として広く利用されています。以下に、空調服のメリットとデメリットをまとめました。
メリット(長所)
-
熱中症対策効果が高い
- 服の中に風を送り込むことで汗の蒸発を促し、気化熱による体温低下が期待できる。
- 体温上昇を抑え、炎天下の作業でも熱中症リスクを軽減できる。
-
作業効率・快適性の向上
- 汗で服が肌に張り付く不快感を軽減。
- 風が常に体を包み込むため、エアコンの効かない環境でも涼しく作業できる。
- 長袖タイプなら日焼けやケガ防止効果も兼ね備えられる。
-
省エネルギー・環境に優しい
- エアコンのように広い空間全体を冷やすのではなく、個人単位で冷却できるため、電気代の削減につながる。
- 空調服の電力消費は**エアコンの約3%**とされ、大幅な節電効果が期待できる。
-
衛生的で汗の臭いを軽減
- 汗が素早く蒸発することで、雑菌の繁殖が抑えられ、体臭が軽減される。
- あせも(汗疹)や肌荒れ防止にも効果的。
-
幅広い用途で活用可能
- 建設業、工場作業、農業、警備業などのプロ用途はもちろん、アウトドア、スポーツ観戦、ガーデニング、通勤通学など一般向けにも活用可能。
- 最近ではデザイン性の高い空調服も登場し、日常でも着やすくなっている。
-
体力の消耗を軽減
- 体温上昇を防ぐことで体力の消耗を抑え、作業持続時間が長くなる。
- 夏場の作業やレジャーで疲れにくくなる。
デメリット(短所)
-
外観が膨らむため、見た目が気になる
- ファンを回すと服全体が膨らみ、「風船のように膨らんで格好悪い」と感じる人もいる。
- 一部では「太って見える」「スタイリッシュでない」といった声も。
-
制服規定や職場のルールによっては使用が難しい
- 会社によっては指定の作業服が決まっており、勝手に空調服を着用できない場合がある。
- 特に警備業界や接客業では、見た目の問題で導入が難しいケースも。
-
ファンの音が気になることがある
- 低速ならほぼ無音だが、最大風量で使用するとファンの音が気になることがある。
- 静かな職場(オフィスや接客業)では使用が難しい場合も。
-
バッテリーの持続時間が限られる
- 風量を最大にすると、バッテリーの持ち時間が短くなる(約4〜8時間程度)。
- 長時間の使用には、予備バッテリーが必要になる。
-
本体とバッテリーのコストがかかる
- 空調服本体(8,000円〜20,000円程度)に加え、バッテリーやファン(5,000円〜15,000円)が必要。
- 高性能なモデル(22Vバッテリーなど)はさらに高価。
- 一度買えば長期間使えるが、初期費用がかかる。
-
洗濯時の取り扱いが面倒
- ファンとバッテリーを取り外してから洗濯する必要があり、手間がかかる。
- 頻繁に洗う場合は複数着を用意する必要がある。
-
高所作業では安全面に注意が必要
- フルハーネス(安全帯)を着用する際、空調服の膨らみが邪魔になったり、引っかかるリスクがある。
- 場合によっては安全規定で使用できないことも。
-
屋外での使用時に気温や湿度の影響を受ける
- 湿度が高いと気化冷却効果が落ちるため、蒸し暑い環境では十分な涼しさを得られないことも。
- 気温が極端に高い(40℃以上)と、取り込む空気自体が熱くなり、冷却効果が下がる。
空調服のメリット・デメリット一覧表
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
熱中症対策 | 汗の蒸発を促し、体温上昇を防ぐ | 気温が高すぎると冷却効果が低下する |
快適性向上 | 汗のべたつきが減り、作業しやすい | 服が膨らみ、見た目が気になる |
省エネルギー | エアコンより消費電力が少なく、環境に優しい | バッテリーの充電・交換が必要 |
作業効率 | 体力消耗を抑え、長時間作業が可能 | 高所作業では膨らみが邪魔になる場合がある |
衛生面 | 汗がすぐに乾き、臭いやあせもを防ぐ | 洗濯時にファンやバッテリーを外す必要がある |
用途の広さ | 建設・工場・農業・アウトドア・通勤通学など幅広く使用可能 | 職場の制服規定により着用できない場合がある |
ファッション性 | 長袖・半袖・ベスト型など多様なデザインあり | 服が膨らむためスタイリッシュに見えにくい |
コスト | 長期間使えるため、結果的に経済的 | 初期費用が高く(本体+バッテリー)、追加コストが発生する |
騒音 | 低速なら静かで気にならない | 最大風量時はファンの音が気になる |
バッテリー持続時間 | 最新モデルは長時間駆動可能(8時間以上) | 強風モードではバッテリーが4時間程度しかもたない |
この表を参考に、使用環境や目的に応じた空調服選びをすると良いでしょう!
空調服が使われる環境・用途
空調服は主に高温下で風通しの悪い環境で効果を発揮します。そのため、次のような環境・用途で広く使われています。
-
建設・土木・工場作業:
-
日本では2010年代から建設現場で急速に普及し、今や「空調服を着ないと入場できない」現場もあるほどです。炎天下での道路工事、ビル建設、屋根工事、解体作業など、屋外作業員が夏場に長袖の空調服を着て作業する姿が一般的になりました。工場内でもフォークリフト運転者や屋外との出入りが多い作業員を中心に導入されています。
-
運輸・倉庫業:
-
トラックドライバーや配達員、倉庫内作業者も空調服を着用する例があります。真夏の運転中に背中にファンの圧迫感を嫌う人もいますが、荷降ろし作業時など動き回る際には快適さをもたらします。荷物の積み下ろしで汗だくになる負担を減らせるため、物流業界でも採用が進んでいます。
-
農林水産業:
-
農作業や林業作業でも、直射日光下で動き回る場合に空調服は有効です。稲作の田んぼ作業、畑での収穫作業、屋外での園芸作業などで着用例があります。ただし前述のように、ビニールハウス内や家畜舎内では空調服より冷却ベストが適する場合もあり、状況に応じて使い分けられます。
-
アウトドアレジャー・スポーツ観戦:
-
一般消費者向けにも空調服(ファン付きウェア)が市販されており、釣り用ベストやアウトドアジャケットとして販売されています。ゴルフ用の空調ベストや、キャンプで使えるカジュアルデザインのものも登場しています。
-
真夏の屋外フェスやスポーツ観戦で、観客がファン付きウェアを着て暑さをしのぐ例もあります。
-
防災・日常利用:
-
夏の電力不足対策として、家庭で空調服を利用する人もいます。2011年の東日本大震災後の節電の夏には、家庭内で空調を控えて空調服を着る「クールビズ」の一環として注目されました。また、ウォーキングや犬の散歩など日常の屋外活動で高齢者が熱中症予防に着るケースもあります。
このように空調服は、「暑いが風さえ通ればかなり楽になる」状況で最適なソリューションとなります。エアコンの使えない屋外や広範囲な作業現場において、空調服のおかげで作業効率が上がり熱中症事故が減少したとの報告もあります。年々バッテリー性能も向上し稼働時間が伸びているため、今後さらに利用シーンが広がるでしょう。

空調服が使われる環境・用途
空調服はどこで売ってる?
ホームセンターでの取扱状況:
全国チェーンのホームセンターでも夏場を中心に空調服が販売されています。例えば カインズ や コメリ では、ファン付き作業着の専用コーナーや特集が組まれており、通販サイトにも多数の商品が掲載されています。カインズでは山善の「KAZEfit」やアイリスオーヤマの「クールウェア」セット、空調服開発元メーカー製のベスト型空調服など幅広く扱っており、コメリでもバートル(AirCraftシリーズ)や自社開発の**「K+WORKS」**ブランドのファン付ベストを販売しています。DCMグループ(DCMカーマ・ホーマック等)やコーナン、ビバホームといった他のホームセンター各社も空調服の取扱いがあります。ただしホームセンターは専門店ではないため、店舗規模によって品揃えに差があり、全店舗で常時扱っているわけではない点に注意が必要です。大型店では主要メーカーの製品(例えばバートル、アイリスオーヤマ、マキタのファンジャケット等)を揃える一方、小規模店では在庫が限られる場合があります。季節商品扱いのため、夏シーズンのみ店頭展開し在庫が無くなり次第終了となるケースもあります。
作業服専門店での取扱状況:
専門のワークウェアショップでは空調服のラインナップが特に充実しています。最大手の ワークマン は全国に店舗を急速拡大しており、独自ブランドの「Wind Core(ウィンドコア)」シリーズで高機能なファン付き作業着を展開しています。ワークマンのウィンドコアは最大24Vの高出力バッテリーを採用し、大風量でプロ向けの性能を持つのが特徴です。比較的低価格で入門モデルから高機能モデルまで揃え、店頭で実物を試しやすい点も魅力です。
ワークランドなど他の作業服専門店では、様々なメーカーの空調服を幅広く取り扱っています。例えばワークランドではバートルの「エアークラフト」シリーズ、クロダルマの「エアセンサーワン」、自重堂の「Z-DRAGON」や「Jawin(ジャウィン)」といった有名メーカーの空調服が豊富に揃っています。これら専門店ではファンやバッテリーなどパーツ類も含め選択肢が多く、店員の知識も豊富なため、用途に合った一着を相談しながら購入できる利点があります。なお専門店は郊外の幹線道路沿いに立地することが多く、車で訪れやすい反面、駅近のホームセンター等に比べるとアクセスがやや不便な場合もあります。
家電量販店での取扱状況:
大手家電量販店でも近年、空調服を夏季の売れ筋商品として取り扱うようになっています。例えば ヨドバシカメラ や ビックカメラ では、「エアクールウェア」「空調服」といったカテゴリで関連商品を販売しており、ヨドバシ.comでは空調服本体やファン・バッテリーのアクセサリまで含めて数百点規模の品揃えがあります。家電量販店では家電メーカー系やツール系のブランド製品が目立ち、アイリスオーヤマの「クールウェア」やサンコー(サンコーレアモノショップ)の着るクーラー製品など、ガジェット系の空調ウェアも扱われています。また、工具メーカーのマキタが自社バッテリー対応のファンジャケットを展開しており、これも家電量販店(工具コーナーのある店舗)やホームセンターで購入可能です。ビックカメラやエディオンでは店頭デモ機を置いて体感できる場合もあり、エディオン公式通販を見るとサンコーの「冷蔵服」やアイリスオーヤマ製品が掲載されています。一方で、家電量販店はファッション用途よりも実用重視の商品中心で、サイズやデザインの選択肢は専門店に比べ限定的なことがあります。
主要都市の取扱店情報:
東京・大阪・名古屋など大都市圏では上記のようなチェーン店が多数出店しており、空調服を入手しやすい環境です。東京では、約69店舗ものワークマン(東京都内)をはじめ、ワークランドの都内各店(例:練馬区の赤塚店、江東区の錦糸町店など)でも空調服を取り扱っています。
秋葉原のヨドバシカメラや新宿・池袋のビックカメラなど大型家電店でも夏季に空調服コーナーが設けられ、実物を手に取って比較検討できます。作業着専門の小売店も多く、例えば東京都江戸川区の老舗作業服店では各種空調服の新作が入荷しているとの情報もあります。
大阪エリアでもワークマンは大阪府内だけで50店舗以上展開しており、ヨドバシ梅田やエディオンなんば本店などで空調ベストや関連用品が販売されています。作業服専門店についても、大阪近郊にはワークマンの他に「ワークショップナックル」等の専門チェーンが複数店舗を構え、空調服を含む作業着全般を揃えています。
名古屋を中心とする中京圏でも同様に、ワークマン愛知県内70店舗という充実のネットワークに加え、名古屋駅周辺のビックカメラ名古屋駅西店や栄のエディオンなどで空調服が入手可能です。さらに郊外型のホームセンター(コメリパワーやカインズ名古屋みなと店等)でも取扱いがあります。主要都市部ではこのようにホームセンターから専門店、家電店まで幅広い店舗で空調服を扱っており、取扱ブランドもバートルや自重堂系から家電メーカー品まで多岐にわたります。自分の用途や予算に合わせて、専門知識のある店員がいる店舗で選ぶか、通勤圏内の大型店で手軽に入手するか検討すると良いでしょう。
空調服の選び方
空調服を選ぶ際には、以下のポイントを考慮すると最適な製品を見つけやすくなります。
空調服の選び方一覧表
選び方のポイント | チェック項目 | おすすめの選び方 |
---|---|---|
サイズ | 通常の服より大きめのサイズ | 動きやすさ、快適性を考慮してサイズを決める |
素材 | 綿・ポリエステル・ナイロン | 軽さ重視なら ポリエステル系、耐久性なら 綿・ナイロン系 |
ファンの風量 | 低風量〜高風量 | 風が強い現場では 高出力(17V以上) を選ぶ |
バッテリー持続時間 | 4時間〜12時間以上 | 長時間使用なら 10,000mAh以上の大容量バッテリー がおすすめ |
防水・防塵性能 | あり・なし | 汚れや水に強いモデルが必要なら IP55以上の防水防塵対応 を選ぶ |
デザイン・形状 | 長袖・半袖・ベスト | 屋外作業は 長袖(UVカット付き)、屋内やレジャーなら ベストタイプ が涼しい |
メーカー・ブランド | ワークマン・バートル・アイリスオーヤマなど | 作業用なら バートル・ワークマン、レジャー向けなら アイリスオーヤマ・マキタ |
ファン・バッテリーの互換性 | 専用品・汎用品 | 互換バッテリー対応モデル を選ぶとコストダウンが可能 |
価格帯 | 5,000円~30,000円 | 予算に応じて、バッテリー込みか確認(安価なものはファン別売りが多い) |
洗濯のしやすさ | 洗濯可・不可 | 洗濯頻度が高いなら ファン・バッテリーが取り外しやすいモデル |
1.空調服のサイズ選び
空調服(ファン付き作業着)を快適に着こなすには、適切なサイズ選びが重要です。本記事では、通常の服とのサイズ感の違い、どれくらい余裕を持たせるべきか、快適に着用するためのポイントや動きやすさとのバランスについて解説します。最後に、具体的なサイズ表の例や正しい採寸方法も紹介します。
基本的な考え方
- 少し大きめを選ぶ:
- 空調服は、服の中に風を送り込んで涼しくする仕組みです。そのため、ある程度のゆとりがないと、風がうまく循環しません。
- 一般的には、普段着ている服のサイズよりもワンサイズ大きめを選ぶのがおすすめです。
- 大きすぎには注意:
- 大きすぎると、袖口や首元から風が逃げてしまい、冷却効果が低下します。
- また、作業中に服が引っかかり、安全性を損なう可能性もあります。
具体的な選び方
- ヌード寸法を確認:
- メーカーのサイズ表を参考に、自分のヌード寸法(胸囲、肩幅、着丈など)を測りましょう。
- 特に胸囲は、風の循環に大きく影響するため、慎重に確認してください。
- メーカーによってサイズ感が異なる:
- 同じサイズ表記でも、メーカーによって実際のサイズ感が異なる場合があります。
- 可能であれば、試着して確認するのがおすすめです。
- 作業内容を考慮:
- 激しい動きを伴う作業の場合は、動きやすさを重視して、ややゆとりのあるサイズを選びましょう。
- 座り作業が多い場合は、お腹周りにゆとりのあるサイズを選ぶと快適です。
- 女性の場合:
- 空調服は基本的に男性サイズなので、女性が選ぶ場合は普段よりワンサイズ小さくするか、普段と同じサイズを選ぶと良いでしょう。
空調服サイズ選び一覧表
項目 | 詳細 | 注意点 |
---|---|---|
基本的な考え方 | 少し大きめを選ぶ | 大きすぎると冷却効果低下、安全性に影響 |
ヌード寸法の確認 | 胸囲、肩幅、着丈などを計測 | メーカーによってサイズ感が異なる |
メーカーによる違い | 同じサイズ表記でも実際のサイズ感が異なる | 可能であれば試着がおすすめ |
作業内容による違い | 激しい動き:ゆとりのあるサイズ | 座り作業:お腹周りにゆとりのあるサイズ |
女性の場合 | 基本は男性サイズ | 普段よりワンサイズ小さくするか、普段と同じサイズ |
素材 | 綿:吸湿性◎ | ポリエステル:速乾性◎ |
ファンの位置 | 背中や脇など、効果的な位置にあるか | 風の流れ方を確認 |
サイズ表の確認と正しい測り方
空調服を選ぶ際は、各製品に用意されているサイズ表を必ず確認しましょう。サイズ表には「胸囲」「胴囲(ウエスト)」「着丈」などの寸法が記載されていますが、これらは製品そのものの仕上がり寸法です。自分の身体を測った数字(ヌード寸法)と同じ数値の服を選んでしまうと小さすぎるので注意が必要です。例えば自分の胸囲が100cmだからといって、胸囲100cmと書かれたサイズの服を選ぶとピチピチになってしまいます。必ず服の方が体より大きい寸法になるよう、サイズ表の数値をチェックしましょう。
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測り方のポイント: ご自身の身体寸法(ヌード寸法)を正しく測定することも大切です。メジャー(巻き尺)を使い、以下の箇所を測ってみましょう(薄手の服を着用した状態か下着姿で測ると正確です)。
-
胸囲(バスト) – 胸の一番厚い部分(男性なら胸筋、女性ならバストの突出部)と背中側の肩甲骨あたりをぐるっと水平に一周測ります。息を吐いてリラックスした状態で、メジャーをきつく締めすぎないようにしましょう。これがあなたのヌード胸囲です。空調服のサイズ表に記載の「胸囲」と比べて、先述のように10cm前後大きいサイズを目安に選びます。
-
胴囲(ウエスト) – 腹囲とも言います。へそ周りの一番太い部分を水平に測ります。空調服の種類(ジャケット型・ベスト型など)によってはウエストのフィット感も多少影響しますので、ウエストにもきつすぎない余裕があるサイズを選びましょう。ベルト位置で締め付ける作業ズボンと合わせる場合も考慮し、腰回りが窮屈にならないようにします。
-
肩幅・袖丈・着丈 – 肩幅は左右の肩先の骨から骨までの直線距離です。袖丈は肩先から腕に沿って手首までの長さ、着丈は首の付け根(背面の襟の位置)から裾までの長さです。これらは身体を直接測るのが難しい場合もありますが、自分に合う手持ちの上着の寸法を測って参考にすると良いでしょう。空調服のサイズ表の数値と照らし合わせて、極端に短すぎたり長すぎたりしないか確認してください。
最後に、メーカー推奨のサイズ目安も参考になります。たとえばバートル社の空調服ベストAC1034でのスタッフ検証では、「身長165~170cmの男性はS~Mサイズ、170~175cmならM~Lサイズ、175~180cmならL~XLサイズ、180cm以上ならXL~XXLサイズ」といった目安が提示されています
。ただし体格(体重や胸囲)や着用シーンによって適切なサイズは変わるため、あくまで目安として考えてください。最終的にはサイズ表の寸法値と照らし合わせ、自分の身体に対して適切なゆとり幅があるサイズを選ぶことが大切です。
以上、空調服のサイズ選びについて解説しました。適切なサイズの空調服を選べば、真夏の厳しい現場でも快適さが格段に向上します。風がしっかり循環するジャストな一着を見つけて、快適に作業をこなしましょう!
空調服 ファンの選び方
空調服のファンを選ぶ際のポイントは、風量、静音性、バッテリーとの互換性、耐久性、そしてお手入れのしやすさです。これらの要素を考慮することで、あなたの作業環境や好みに合った最適なファンを見つけることができます。

空調服 ファンの選び方
1. 風量
- 空調服の涼しさを左右する最も重要な要素です。風量が大きいほど、より多くの風を服の中に送り込み、涼しく感じます。
- 風量はリットル/秒(L/秒)で表示され、数値が大きいほど強力です。
- 作業環境の温度や湿度に合わせて、必要な風量を選びましょう。
2. 静音性
- ファンの音が気になる場合は、静音性の高いモデルを選びましょう。
- 特に、屋内や静かな場所で作業する場合は、静音性が重要になります。
3. バッテリーとの互換性
- ファンとバッテリーのメーカーやモデルが異なると、正常に動作しない場合があります。
- 購入前に必ず互換性を確認しましょう。
- バッテリーとファンは、同じメーカーで統一しておくと、互換性の心配が少ないのでおすすめです。
4. 耐久性
- 屋外や過酷な環境で使用する場合は、耐久性の高いモデルを選びましょう。
- 防塵・防水性能を備えたモデルや、衝撃に強い素材を使用したモデルがおすすめです。
5. お手入れのしやすさ
- ファンは定期的なお手入れが必要です。
- 分解や清掃がしやすいモデルを選ぶと、お手入れが楽になります。
- ファンに埃がたまると、風量が落ちたり、故障の原因になるので、こまめな手入れをおすすめします。
その他の考慮事項
- ファンの位置:腰ファンが主流ですが、脇腹部分にファンがあるサイドファン、首元にファンがある上部ファンなどもあります。作業姿勢や動きに合わせて選びましょう。
- ファンの厚みや重さ:厚みや重さも、作業の快適性を左右します。薄型・軽量のファンは、動きやすく、長時間の作業でも疲れにくいです。
- 価格:ファンの価格は、性能やブランドによって異なります。予算に合わせて、必要な機能を備えたモデルを選びましょう。
空調服のファンの選び方 チェックリスト
選び方のポイント | チェック項目 | おすすめの選び方 |
---|---|---|
風量(出力) | 低風量(7V)~高風量(22V) | 風が強い現場では 17V以上の高出力ファン を選ぶ |
バッテリー対応 | 専用バッテリー or 汎用バッテリー | 互換性のあるバッテリー を選ぶと交換・追加がしやすい |
耐久性・防塵防水 | IP規格(IP55/IP65など) | ホコリの多い作業現場なら 防塵・防水性能が高いもの(IP55以上) を選ぶ |
静音性 | 低騒音・高騒音 | 静かな環境なら 静音設計(低速モード搭載) を選ぶ |
重量 | 軽量・標準・重い | 長時間使用なら 軽量ファン(150g以下) を選ぶ |
消費電力・持続時間 | 4時間~12時間 | 大容量バッテリー対応ファン(10,000mAh以上) を選ぶと長時間使用可能 |
メーカーとの互換性 | バートル・ワークマン・マキタなど | 使用する空調服のブランドに 対応するファンを選ぶ(特にバッテリーの互換性に注意) |
価格帯 | 3,000円~15,000円 | 予算に応じて、バッテリーとのセット購入がお得 |
この表を参考に、使用環境や必要な性能に合ったファンを選んでください!
空調服 バッテリーの選び方
空調服のバッテリー選びは、快適な作業環境を維持するために非常に重要です。バッテリーの性能によって、空調服の稼働時間や風量が大きく左右されるため、慎重に選ぶ必要があります。以下に、空調服のバッテリーを選ぶ際の重要なポイントをまとめました。

空調服 バッテリーの選び方
1. バッテリー容量(mAh)
- バッテリー容量は、空調服の稼働時間に直接影響します。単位はミリアンペア時(mAh)で、数値が大きいほど長時間使用できます。
- ご自身の作業時間や環境に合わせて、必要な容量を選びましょう。長時間作業する場合は、10,000mAh以上の大容量バッテリーがおすすめです。
2. 電圧(V)と風量
- 電圧は、ファンの風量に影響します。電圧が高いほど、強力な風を送ることができます。
- ただし、高電圧で使用するとバッテリーの消耗が早くなるため、使用状況に合わせて適切な電圧を選びましょう。
- 風量はリットル毎秒(L/秒)で表示され、数値が大きいほど強力な風を送ることができます。
3. バッテリーの寿命と充電時間
- バッテリーの寿命は、充電回数や使用状況によって異なります。一般的には、2~3年程度が目安です。
- 充電時間も確認しておきましょう。急速充電に対応しているモデルや、充電残量が表示されるモデルもあります。
4. 安全性
- 空調服のバッテリーは、安全基準を満たした製品を選びましょう。PSEマークが付いている製品は、安全性が確認されています。
- また、バッテリーの温度管理機能や過充電防止機能なども重要な安全機能です。
5. 互換性
- 空調服のメーカーやモデルによって、バッテリーの形状やコネクタが異なる場合があります。お手持ちの空調服に対応したバッテリーを選びましょう。
- 特に、ファンとバッテリーの互換性は重要なので、セットで購入するか、メーカーの互換性情報を確認してください。
6. その他
- バッテリーの重量も考慮しましょう。軽量なバッテリーは、作業中の負担を軽減します。
- 防水・防塵性能も確認しておくと、屋外作業でも安心して使用できます。
- モバイルバッテリーとして、空調服以外でも使用できるタイプもあります。
バッテリー選びの注意点
- 安価な互換バッテリーは、安全性や性能に問題がある場合があります。信頼できるメーカーの純正品または推奨品を選びましょう。
- バッテリーは消耗品です。寿命がきたら交換しましょう。
- 空調服のバッテリーの寿命は平均2~3年とされています。これは暑い時期の5~9月の期間で平日ほぼ毎日使用した場合の寿命です。高温の機器を使用する工場などで季節を問わず使用する場合には、寿命は1年半ほどに縮まります。
空調服バッテリー選びのチェックリスト
項目 | 詳細 | 選ぶ際のポイント |
---|---|---|
バッテリー容量 (mAh) | バッテリーに蓄えられる電気の量 | * 作業時間に合わせて選ぶ |
* 長時間作業なら10,000mAh以上 | ||
電圧 (V) | ファンの風量 | * 風量とバッテリー消費のバランス |
* 高電圧ほど風量が強い | ||
風量 (L/秒) | 1秒あたりの送風量 | * 作業環境に合わせて選ぶ |
* 暑い場所では風量の強いものを | ||
バッテリー寿命 | 充電回数と使用期間の目安 | * 2~3年程度が一般的 |
* 使用頻度や環境で変動 | ||
充電時間 | フル充電にかかる時間 | * 急速充電対応が便利 |
* 充電残量表示があると安心 | ||
安全性 | PSEマーク、温度管理機能など | * 安全基準を満たした製品を選ぶ |
* 過充電防止機能も重要 | ||
互換性 | 空調服との適合性 | * メーカーやモデルを確認 |
* ファンとバッテリーの互換性を確認 | ||
重量 | バッテリーの重さ | * 軽量なものが負担軽減 |
* 長時間作業では特に重要 | ||
防水・防塵性能 | 屋外作業での耐久性 | * 屋外作業なら必須 |
* IP規格などを確認 |
空調服の代表的なメーカー・製品例
空調服はもともと発明者の市ヶ谷弘司氏が興したベンチャー「株式会社セフト研究所」(販売会社名:株式会社空調服)によって商品化されました。現在では多くのメーカーが類似商品を展開しており、空調服という名称自体は同社の登録商標ですが、一般名詞化しつつあります。
主なファン付き作業着のメーカーには以下のような企業があります:
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株式会社空調服(セフト研究所)
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オリジナルの「空調服」ブランドを展開。作業着大手の自重堂、ジーベック、寅壱、アイトスなどにもOEM提供しており、同社ブランドで販売されています。品質に定評があり、種類も豊富です。
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サンエス 空調服
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独自ブランド「空調風神服」を展開。他社と提携してコーコス信岡やビッグボーン、大川被服などからも同ブランド製品が発売されていますデザインや色のバリエーションが多いです。
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バートル (BURTLE) 空調服
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ファン付き作業着「エアークラフト (AIR CRAFT)」シリーズを展開。スタイリッシュなデザインが人気で、若い作業員にも受け入れられています。ファンとバッテリーは京セラの工具部門と提携しており、高性能です。
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村上被服 空調服
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「快適ウェア」ブランド。作業服メーカーで、ファン付きも含め幅広く展開しています。
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クロダルマ 空調服
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「AIR SENSOR」ブランド。
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アイリスオーヤマ 空調服
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生活用品大手も参入し、「クールウェア」というファン付きウェアを販売しています。
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マキタ 空調服
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工具メーカーのマキタも「充電式ファンジャケット」を発売しており、電動工具のバッテリーで駆動できるようにしたユニークな製品です。
この他にも、ワークマン(作業服チェーン)の自主ブランドや、釣具メーカー、アウトドアブランドとのコラボ製品など多種多様な空調服が市場に出ています。
価格帯もピンキリですが、一般的な作業着タイプでファン・バッテリー込み1万5千円〜3万円程度が主流です。バッテリーやファンは消耗品のため互換性やアフターサービスも重要で、大手メーカー品はその点で安心感があります。
空調服は発売当初、「見た目が膨らんで格好悪い」というデメリットも指摘されましたが、猛暑に代えられない実益性から普及が進みました。デザインも年々改良され、カジュアルに着られるモデルや女性向けのサイズ・色展開も増えています。今や空調服は日本発のクールな発明品として、世界的にも注目され始めており、暑さ対策のスタンダードになりつつあると言えるでしょう。
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快適に過ごすための空調服の正しい装着方法
空調服を快適に着用するための正しい装着方法をご紹介します。ポイントは、空気の流れを最大限に活かし、涼しさを効率的に感じられるようにすることです。
1. 事前準備
- バッテリーの充電: 使用前にバッテリーが十分に充電されているか確認しましょう。
- ファンの取り付け: ファンがしっかりと固定されているか確認します。緩んでいると風量が低下したり、異音の原因になります。
- インナー選び: 吸汗速乾性に優れたインナーを着用すると、汗を効果的に蒸発させ、涼しさを向上させます。コンプレッションインナーもおすすめです。
2. 正しい着用方法
- ファスナーをしっかり閉める: 空気が逃げないように、ファスナーをしっかりと閉めます。
- 裾と袖口の調整: 裾と袖口の紐やアジャスターを絞り、空気の逃げ道を最小限に抑えます。これにより、服の中に風が循環しやすくなります。
- 首元の調整: 首元からも空気が逃げやすいので、必要に応じて調整します。
- ファンの位置調整: ファンの位置が適切か確認します。背中や脇など、風を感じたい場所に調整しましょう。
3. 効果を高めるための工夫
- 冷感グッズの併用: 保冷剤や冷却スプレーなどを併用すると、さらに涼しさを感じられます。
- 日陰での休憩: 長時間炎天下にいる場合は、定期的に日陰で休憩を取りましょう。
- 水分補給: こまめな水分補給を心がけ、熱中症対策を行いましょう。
4. その他
- 空調服は、風を服の中に取り込み、汗を蒸発させることで涼しく感じる仕組みです。そのため、風通しの悪い場所や、湿度が高い場所では効果が低下する場合があります。
空調服快適装着チェックリスト
項目 | 詳細 | ポイント |
---|---|---|
事前準備 | バッテリー充電 | 使用前に満充電を確認 |
ファン取り付け | しっかり固定、緩みや異音をチェック | |
インナー選び | 吸汗速乾性、コンプレッションがおすすめ | |
正しい着用方法 | ファスナー | しっかり閉めて空気の漏れを防ぐ |
裾・袖口調整 | 紐やアジャスターで絞り、空気の循環を促進 | |
首元調整 | 空気漏れを防ぎ、必要に応じて調整 | |
ファン位置調整 | 背中や脇など、風を感じたい場所に調整 | |
効果を高める工夫 | 冷感グッズ併用 | 保冷剤、冷却スプレーなどで涼しさアップ |
日陰での休憩 | 定期的に休憩し、体温上昇を抑制 | |
水分補給 | こまめな水分補給で熱中症対策 | |
その他 | 使用環境 | 風通しの悪い場所、高湿度では効果が低下 |
装着方法 | 正しい装着とインナー選びが重要 |
空調服の保管方法、メンテナンス
空調服の保管方法とメンテナンスについて、以下に詳しく説明します。適切な保管とメンテナンスを行うことで、空調服を長持ちさせ、快適な状態を保つことができます。
1. 空調服(ウェア)の保管方法
-
洗濯:
- ファンやバッテリーなどの電子部品を必ず取り外してから洗濯してください。
- 洗濯表示に従い、手洗いまたは洗濯機で洗います。
- 汚れがひどい場合は、中性洗剤を使用し、優しく手洗いしてください。
- 洗濯後は、形を整えて陰干ししてください。乾燥機は使用しないでください。
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保管場所:
- 直射日光や高温多湿を避け、風通しの良い場所に保管してください。
- 折りたたんで保管する場合は、ファン取り付け部分が変形しないように注意してください。
- ハンガーに吊るして保管すると、シワになりにくく、すぐに使用できます。
2. ファンの保管方法
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清掃:
- ファンに付着したホコリや汚れを、柔らかいブラシや布で拭き取ってください。
- 汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた水で湿らせた布で拭き取り、乾いた布で水分を拭き取ってください。
- 水洗い可能なファンは、取扱説明書に従って清掃してください。
-
保管場所:
- 直射日光や高温多湿を避け、風通しの良い場所に保管してください。
- 衝撃や圧力がかからないように、箱や袋に入れて保管すると良いでしょう。
3. バッテリーの保管方法
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充電状態:
- 長期保管する場合は、バッテリー残量を50%程度にして保管してください。
- 残量が少ない状態で保管すると、過放電によりバッテリー寿命が短くなる可能性があります。
- 定期的に残量を確認し、残量が減っている場合は充電してください。
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保管場所:
- 直射日光や高温多湿を避け、風通しの良い場所に保管してください。
- 金属製のものが触れるとショートする可能性があるので、金属製品と一緒に保管しないでください。
4. メンテナンスのポイント
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定期的な清掃:
- 空調服、ファン、バッテリーを定期的に清掃することで、性能を維持し、故障を防ぎます。
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コードの確認:
- コードに断線や傷がないか定期的に確認し、損傷がある場合は交換してください。
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ファンの動作確認:
- ファンが正常に動作するか定期的に確認し、異音や振動がある場合は点検してください。
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バッテリーの点検:
- バッテリーに膨らみや異臭がないか定期的に確認してください。もし何か異変を感じた場合は、ただちに使用を中止してください。
注意点
- 空調服、ファン、バッテリーの取扱説明書をよく読み、指示に従って保管・メンテナンスを行ってください。
- 純正品以外のバッテリーやファンを使用すると、故障や事故の原因になることがあります。
これらの保管方法とメンテナンスを実践することで、空調服を長く快適に使用することができます。
最新のトレンドと技術革新
空調服は年々進化を遂げており、近年のトレンドとして以下のような動きが見られます。
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ファン・バッテリー性能の向上:
- 技術革新によりファンの風量アップと小型・軽量化、バッテリーの大容量化が進んでいます。例えば大手ブランドの一つであるバートルは、2020年に11Vだったバッテリー電圧を毎年引き上げ、2024年モデルでは22V・最大毎秒100リットルの送風を実現する高出力ファンユニットを発売しました。
これにより以前より格段に強い風を送り出せるようになり、炎天下での作業でもより確実な冷却効果が得られます。また充電時間の短縮やバッテリー寿命の向上も図られています。
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デザイン・形状の多様化:
- 従来は長袖の作業着型が主流でしたが、最近では半袖タイプやベストタイプの空調服が人気です。袖なしにすることで風の抜け道が増え、循環効率が向上して涼しさが増すことが理由です。実際、袖ありの長袖タイプよりも袖なしのベストタイプの方が「断然涼しい」といった声もあり、細かな作業もしやすいため需要が高まっています。デザイン面でもカジュアルに着こなせるスタイリッシュなモデルや女性向けモデルも登場し、「服」としてのファッション性も意識されるようになっています。

長袖タイプよりも袖なしのベストタイプの方が「断然涼しい」
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利用シーンの拡大:
- 空調服は今や工事現場だけのものではなく、先述のように一般消費者にも浸透しつつあります。炎天下のスポーツ観戦、アウトドアレジャー、ガーデニング、通勤通学時の暑さ対策など、その用途は年々広がっています。日本発の製品として海外からの関心も高まっており、夏の観光土産に購入されるケースや海外企業が類似製品を開発する動きも見られます。
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他の冷却技術との融合:
- 最新モデルの中には、冷感素材のインナーウェアやアイスパック(保冷剤)と組み合わせて相乗効果を狙ったものもあります。また、一部ではスマートフォン連携でファンの強さを自動制御したり、着用者の体温や発汗量をモニタリングするスマート空調ウェアの研究も進められています。着るエアコンとも呼ばれるペルチェ素子式の小型冷却デバイス(例:首元に装着するソニーの「REON POCKET」など)も登場しており、ウェアラブルな暑さ対策技術の選択肢が増えています。
以上、空調服の定義から仕組み、歴史、メリット・デメリット、主要メーカー、そして最新動向まで包括的に解説しました。かつてはニッチな発明品だった空調服も、地球温暖化による猛暑の常態化や省エネ志向の高まりを背景に、その実用性が広く認知されています。今後も技術革新や製品バリエーションの拡充によって、更なる快適性と利便性が追求されていくでしょう。その進化により、酷暑下でも安全・快適に過ごせる空調服がますます身近な存在になりつつあります。
まとめ
冷却服(冷却ベスト)と空調服(ファン付き服)は、いずれも高温環境下で人体の熱負荷を下げるためのウェアラブルな解決策です。しかし、そのアプローチは異なります。冷却服は冷たい物質や装置によって直接体を冷やすのに対し、空調服は風を送って汗の蒸発を促進することで間接的に冷やすという違いがあります。環境や用途によって向き不向きがあるため、現場では両者を併用したり選択したりしながら、猛暑による健康被害を防いでいます。
技術面では、冷却服は保冷剤や水冷など比較的古典的な物理冷却から、ペルチェ素子による先端技術まで幅広く、空調服は小型ファンや高性能バッテリーといったモバイル機器技術の進歩に支えられてきました。どちらも年々改良が重ねられ、より軽く、長時間使え、効果の高い製品が開発されています。
猛暑が常態化する中、これらの「着るクーラー」とも言える製品は、人々の安全と快適を守る上でますます重要になっています。冷却服・空調服の適切な活用によって、過酷な環境下でも熱中症を予防し、生産性や生活の質を維持向上させることが期待されています。
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