安全帯、フルハーネスの選び方
初心者、女性向けの安全帯、ハーネスの入門ガイドとして下記のポイントをメインに解説しています。
・おすす安全帯、フルハーネスの人気ランキング
・安全帯、ハーネスのおすすめネット通販商品
・DIY女子対応 安全帯、ハーネス
・フルハーネス型安全帯 新規格対応
・フルハーネス安全帯のサイズ
併せて安全帯、ハーネスのアクセサリーの種類、選び方も図解入れで掲載しました、ご参考になれば幸いです。(^_^;)
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動画 ワークマン タイタン フルハーネス型墜落制止用器具の紹介
入手困難!! 新規格 新基準 墜落制止用器具 HORIZON-WMLTD-BLMB型
安全帯の選び方
高所作業者にとっては安全帯の選び方は自分自身の命に関わる問題であるため、重要です。
作業現場によっては安全帯を2つ掛けしていなければ、作業許可が出ない時もあります。安全帯には胴ベルト式やフルハーネス式などの種類がありますが、日本で使用率が一番高いのが胴ベルト式であり、ベルト部分にランヤードを装着したシンプルな構造の安全帯です。
胴ベルト式の基本構造は上部から吊るされているランヤードを背中に付けて、自由に動いて作業が出来るようにするのがタイプが一般的です。主に、飛行機の機体上部、翼の上における清掃作業をする場合及び大型タンクローリーに給油をする際に用いられます。
一方、フルハーネス式は、胴ベルト式とは違って全身を保護し、墜落を防止するタイプのものであり、落下した際に胸、腿に掛かってしまうストレスを吸収してくれるショックアブソーバー構造になっています。日本とは規格の違う米国、EUでは、このフルハーネス式の安全帯がスタンダードな保護具に指定されていますが、日本においても今後は普及すると考えられています。胴ベルト式とは違って、かなりの長時間、高所作業を行なう労働者には特にこのフルハーネス式の安全帯が最適です。
又、2019年2月に改正された労働安全衛生法施行令により、高所作業において長年使用されてきた安全帯の名称が「墜落制止用器具」に変更され、堕落制止用器具として認められるのは「フルハーネス型(1本つり)」と「胴ベルト型(1本つり)」となりました。
作業床の高さが2m以上ではフルハーネス型の使用が原則となります。
但し、作業床の高さが6.75m以下で、墜落時に地面に激突するおそれがある場合は、胴ベルト型墜落制止用器具の使用が認められています。
フルハーネス型の選び方
体重に応じた選定
フルハーネス型には、使用可能な最大質量(85kg又は100㎏特注品を除く)が定められているので、器具を使用する者の体重と装備品の合計の質量が使用可能な最大質量を超えないように器具を選定することが大切です。
使用高さによる選定
フルハーネス型を使用すると仮定した場合の自由落下距離(ランヤードが緊張し、ショックアブソーバが作動する距離 下図参照)とショックアブソーバの伸び の合計値に1mを加えた値以下とする必要があります。
ショックアブソーバは、フックを掛ける位置によって2種類の規格があるため、種類別に作業床等からの落下距離を考慮してフルハーネス型を選定しなければなりません。
第一種ショックアブソーバを使用したタイプ1ランヤードの場合
一般的な建設業の作業の場合は、手すりの高さ(0.85m)以上の高さにフックを取り付けることが可能であるため、ランヤードとフルハーネスを結合する環の高さ:1.45 m、ランヤードの長さ:1.7m(この場合、自由落下距離は2.3m)、ショックアブソーバ(第1種)の伸びの最大値:1.2m、フルハーネス等の伸び:1m程度)を想定すると、作業床の高さが5m以上の場合においてフルハーネス型を使用する必要があります。
第二種ショックアブソーバを使用したタイプ2ランヤードの場合
足元の位置にフックを掛ける作業が想定される場合は、墜落した場合の衝撃が大きくなるため、ショックアブソーバの伸びで衝撃を吸収する必要が出てきます。
ショックアブソーバの自由落下距離の最大値(4m)及びショックアブソーバの伸びの最大値(1.75m)の合計値にフルハーネス等の伸び1mを加えた高さ(6.75m)を超える箇所で作業する場合は、タイプ2ランヤードを備えたフルハーネス型を使用しなければならないことになります。
フルハーネス安全帯のサイズ
身長、体重、ウエストからハーネス型安全帯のサイズを選んでください、防寒着の着用や個人差によりサイズが適合しない場合がありますので購入前に着用することを必要です。
*大きすぎる場合は、ベルトが身体にフィットせず、その結果落下距離が伸び、墜落阻止時の衝撃が増大したり、緩んだベルトが作業中にひっかかって転倒するなど事故を招く恐れがあります。
下記はタイタン PAHN-10A シリーズの身長と体重から、ハーネス型安全帯のおおよそのサイズを導ける適合表です。
安全帯ランヤードの選び方
タイプ1・タイプ2ランヤード
フルハーネス型のフックを掛ける高さが手すりの高さ(0.85m)以上の場合は、タイプ1ランヤードを選定し、手すりの高さより低い位置にフックを掛ける可能性がある場合は、タイプ2ランヤードを選定なければなりません。
規格改正によりフルハーネス型にタイプ2ランヤードを選定すれば足元の高さまでフックを掛けられるようになりましたが、タイプ2はタイプ1と比べて落下距離や衝撃荷重が増大します。また低い位置にフックを掛けるとランヤードやフックが損傷する危険性も高くなります。基本的にはタイプ1を選定し、腰より高い位置にフックを掛けることを推奨します。
おすすめ ランヤード(タイプ1)第一種 フルハーネス安全帯用ツインランヤード
おすすめ ランヤード(タイプ2)第二種 フルハーネス安全帯用 ランヤード
ランヤードの種類
ランヤードの種類には、①ロープ式(3つ打ち、8つ打ちなど)②伸縮式ランヤード③巻取式④ストラップ(帯ロープ)式⑤2丁掛け用ストラップ式等の種類があります。
ロープ式ランヤード
ランヤードの種類の中で、最もシンプルな構造かつ軽量で、主に、三つ打ち、八つ打ちロープで製作されており、一般的に使用されているランヤードです。
三つ打ちロープ
ごく普通に見られる3本撚りのロープ。
八つ打ちロープ(クロスロープ)
編みロープ。三つ打ちロープに比べ捻れが少なく扱いやすいが、伸び縮みが大きく、価格が高めなのが欠点。
おすすめ商品 ロープ式ランヤード
伸縮式ランヤード
作業中は、蛇腹のように縮んだ状態のため邪魔にならず、軽量で扱いやすいランヤードです。
おすすめ商品 伸縮式ランヤード
ストラップ(帯ロープ)式ランヤード
帯状の口ープを使用したランヤードです。
おすすめ商品 ストラップ(帯ロープ)式ランヤード
巻き取り式ランヤード
ストラップを巻き取る装置を備え、必要な長さを引き出して使用できます。
衝撃がかかると巻取り器のストッパーが作動する機能が付いたものもあり、墜落を制止できる安全性が高いランヤードといえます。
おすすめ商品 巻き取り式ランヤード
2丁掛け用ストラップ式ランヤード
2丁掛けが必要な作業に用いるランヤードです、ストラップ式のほか、ロープ式、伸縮式などさまざまなタイプの2丁掛けランヤードがあります。
おすすめ商品 2丁掛け伸縮用式ランヤード
2020年 安全帯 おすすめ ネット通販サイト 価格比較
現在では工具販売の専門店『プロショップ』や『インターネット通販サイト』が台頭してきており、安全保護具の販売勢力図は大きく変化しています。安全帯の販売でも現在、成長しているのが、インターネット工具通販です。新規格のフルハーネス型墜落制止用器具の販売でも現在、成長しているのが、インターネット工具通販です。
総合通販サイトの中では『Amazon』『楽天市場』『モノタロウ』、工具専用通販サイトでは『Bildy』『ウエダ金物』『ホームメイキング』など様々な通販サイトが安全帯 を販売しています。インターネット通販の利点は、価格の安さ、アクセサリを含む豊富な品揃え、そしてランキング、評価、商品レビュー〔口コミ)の存在です。
特に商品レビューについては、実際に使用したユーザーからの具体的な使用感が得られるなど、カタログスペックだけではわかりにくい安全帯の情報が得られるのは大きなメリットとなっています。
下記はアマゾン、Yahoo!ショッピング、楽天の現在の売れ筋の安全帯 人気ランキングです。
2020年 アマゾン おすすめ ハーネス型墜落制止用器具
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2020年 Yahoo!ショッピング ランキング ハーネス安全帯
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2020年 おすすめ 楽天ショップ ランキング 安全帯
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おすすめ モノタロウ 安全帯
MonotaROは、兵庫県尼崎市に本社を置く、事業者向け工業用間接資材の通信販売会社。事業者向け工業用間接資材と一般消費者向けのウェブサイトを運営している。
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おすすめ ウエダ金物 安全帯
通販ウエダ金物でも激安レーザー墨出し器が購入できます。ウエダ金物は熊本県熊本市にある創業45年の金物店であるが最近はECサイトも通じて、現場金物、建築金物、土木資材、化成品など、現場のあらゆるのニーズにこたえるプロフェッショナル・ツールショップとして、地元地域のみならず、全国を対象に販売している。
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おすすめ ビルディ 安全帯
ビルディは、工具専門30年以上の「わたなべ工具販売株式会社」がサイト運営、商品の販売を行っている会社、事業内容は電動工具・レーザー/光波測量機器・エアー工具・発電機・溶接機・エンジン機械工具・作業工具・大工道具・仮設足場機材・現場用品などの販売を扱っている。
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おすすめ 安全帯 メーカー 価格比較
タニザワ、ミドリ安全、3M、藤井電工(ツヨロン)、タイタン(サンコー)、タジマ、基陽(KH)が主な安全帯の製造、販売メーカーです。
3M 安全帯メーカー
3M Companyは、アメリカ合衆国ミネソタ州セントポール郊外のメープルウッドに本拠地を置く、世界的化学・電気素材メーカーである。
おすすめ [新規格適合] 3M フルハーネス H型
タイタン | サンコー株式会社 |安全帯メーカー 比較
安全帯や墜落阻止器具を製造、販売する大阪に本社がある会社。
おすすめ商品:タイタン 新規格 墜落制止用器具
パンゲアホライゾン PAHN-10A-BL-L
サイズ:L(身長約155~190cm・体重約60~100kg)
肩・腿・骨盤ベルト:幅40mm・ブラック(ポリエステル)
胸ベルト:幅25mm・ブラック(ナイロン)
胸クリップ:ワンタッチタイプ(アルミ合金)
腿バックル:ワンタッチバックル(アルミ合金)
重量:(本体)約990g・(ショルダーパッド)約110g
藤井電工 |安全帯メーカー 比較
電気工事用機材・工具の製造販売
安全器具・工具および墜落防止装置の製造販売
その他付帯業務
おすすめ商品:藤井電工 ツヨロン(TSUYORON)
藤井電工 新規格 フルハーネス レヴォハーネス
女性用のフルハーネス型安全帯・胴ベルト型安全帯
通常は安全帯は男性が使用刷るモノであり男性向けに設計されていることもあり、女性が着用する場合には大きすぎたりベルトが余ってしまったりしてしまいます。
しかし、近年では男女雇用機会均等法の施行に伴って女性の建築現場での活躍が増加しており、女性の身体にフィットする設計になっている女性用安全帯のが必要になってきており、販売もされています。しかし、女性用安全帯は、製造しているメーカーが少なく、種類もあまり多くはありません。
動画 女性用フルハーネス型の選び方
身長153㎝の女性による実際のフルハーネス型墜落制止用器具の試着レポート
谷沢製作所 墜落制止用器具(フルハーネス安全帯)女性用「凜」
女性のために設計・開発した女性専用モデル。
ベルト位置を工夫し、胸を圧迫しません。
ワンタッチバックルには爪を傷つけないための配慮をしています。
谷沢製作所 女性用フルハーネさくら
女性専用のサイズで体にピッタリフィットします。背中の胴ベルトと肩ベルトの交差部分が一カ所で、工具袋が沢山付けられます。腿ベルトは着脱の簡単なワンタッチバックルを採用しています。
TANIZAWA/谷沢製作所 女性用フルハーネさくら 553AOTHR
ミドリ安全 女性用メッシュハーネス
女性の身体にフィットする設計を追求した、多機能な軽量ハーネスです。 胸ベルトを幅の広いメッシュにすることで、万一の墜落時に胸部へ掛かる衝撃荷重を分散します。 水平でスタイリッシュなデザインの腿水平ベルトを採用しました。 サイズ調整可能です。 背面メッシュで上下・左右・前後の判別が簡単で誤装着を防ぎます。 広いメッシュでお尻が隠れ、ヒップラインが気になりません。
サンコー タイタン EHNN-10B型
明るい色でとても女性向きの商品としてお勧めしたいのが赤色のEHNN-10B型です。
こちらは女子用として売り出している商品はないが一番小さいサイズのMが女性向き。
安全帯 アクセサリー
安全帯 フックシール
フックの位置がよく見えるように蛍光色のシールが販売されています。
おすすめ 安全帯 フックシール
安全帯 フックリール
ランヤードの口ープ又はストラップを巻き取るための器具をいう。墜落を制止するときにランヤードの繰り出しを瞬時に停止するロック機能を有するものがある。
おすすめ ランヤード 巻取り器
補助ロープ
移動時において、主となるランヤードを掛け替える前に移動先の取付け設備に掛けることによって、絶えず労働者が取付け設備と接続された状態を維持するための短いロープ又はストラップをいう。
おすすめ ランヤード 補助ロープ
トーヨーセフティ TOYO SAFETY GT11 取替用ロープ式補助ロープ
親綱
親綱とは、建築現場における安全帯(命綱のついたベルト)を引っ掛けるためのロープ。現場で働く人命を守るために、柱と柱の間に弛まないように設置される。
親綱の使い方
おすすめ 安全帯 親綱
まとめ
安全帯は色々な商品が各メーカーから販売されているので予算、使用目的を明確にして購入してください。
中国製の価格が安い商品も販売されていますが『品質第一』を優先して良く吟味して購入してください。
*最後に安全帯の新規格のフルハーネス義務化に対応して補助金がでます。
詳細は下記の記事を参照してください。
関連記事:安全帯の新規格 フルハーネス義務化
*保護具グッツについては下記の文献に更に詳細な内容が記載されています。
参考文献:
1.保護具ハンドブック 社団法人 日本保安用品協会編
2.知っておきたい保護具のはなし 田中 茂 著
3.あなたを守る安全健康保護具ガイド 田中 茂 (著)
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