遮光メガネ、遮光保護具の正しい選び方、使い方【図解】

遮光メガネ、遮光保護具 安全衛生保護具

【図解】遮光メガネ、遮光保護具の正しい選び方、使い方

初心者、女性向けの遮光メガネ、遮光保護具としての入門ガイドとして下記のポイントをメインに解説しています。

・遮光メガネの付け方、選び方

・遮光メガネの種類

・遮光メガネの使用期限

・遮光メガネの保管、手入れ

・遮光メガネのおすすめネット通販商品

併せての視覚障害者の方の遮光メガネの補助具についても掲載しました。

ご参考になれば幸いです。(^_^;)

遮光保護具とは?|遮光保護メガネ|しゃこう保護眼鏡

遮光保護具とは目に対して有害な紫外放射及び赤外放射並びに強烈な可視光(以下,有害光線という。)を生る場所において,作業者の目を保護するため,各人が着用する遮光保護具(以下,保護具という。)のこと、ただし,溶接用保護面の面体には適用しない

遮光保護具 種類・形式 |遮光メガネ

遮光保護具は図のような形状があり、JIS T 8141で規定されています。

図2

遮光保護具 種類型式

 

 

表2 しゃ光メガネの種類、形式及び記号

種類 形式 記号
遮光めがね スペクタクル形 サイドシールドなし 普通めがね形 A-1
単式上下自在形 A-2
複式上下自在形 A-3
安全帽取付け形 A-4
サイドシールドあり 普通めがね形 B-I
単式上下自在形 B-2
複式上下自在形 B-3
安全帽取付け形 B-4
フロント形 固定形 C-1
上下自在形 C-2
ゴグル形 一眼形 D-1
二眼形 D-2
フィルタプレート レギュラー形(50×105) E-1
ラージ形(100×105) E-2
フリーサイズ形(50以上べ05以上) E-3

 

側射光の影響がない場合はスペクタクル形のサイドシールドなしを,側射光を防ぐにはスペクタクル形のサイドシールドありまたはゴーグル形を使用します。
フロント形は矯正めがねの上から掛けるタイプです。それぞれの作業内容等に合った形式を使用しましょう。

遮光保護具には表2に示した遮光めがねのほか,遮光めがねのフィルタレンズ用力バーレンズ,溶接用保護面に取付けるフィルタプレート・カバープレートの品質がJIS T 8141に規定されています。

 

遮光保護具 主な性能 |遮光メガネ

遮光保護具は,適切な遮光度番号を使用すれば図2のような性能を発揮します。
フィルタレンズまたはフィルタプレート

図2 遮光保護具の性能

遮光保護具 性能

 

 

遮光度の選び方 |遮光メガネ

まず,JISマークがついている遮光保護具を選びます。
次に表に示す使用標準を参考にして,遮光保護具の遮光度番号を選定して下さい。

表3 しゃ光メガネの遮光度 選択基準

遮光度保護具の使用基準

遮光度保護具の使用基準

 

メーカー別 遮光眼鏡の選び方 |遮光メガネ

ミドリ安全

安全靴、ヘルメット等安全衛生保護具等の製造・販売。

おすすめ:ミドリ安全 遮光メガネ メタルフレーム MS-45-2 PS

[特長] ●軽量型:軽量な為、長時間かけても疲れません。 ●つる曲げ伸ばし可:つるが自由に曲げ伸ばしできます。 ●レンズ交換可:スペアレンズあり。簡単に交換ができます。 ●軟質鼻パッド:鼻パットが柔らかく、ソフトな鼻当たりです。 ●緩み防止ネジ:ネジが緩まず締め直す必要がありません。

 

山本光学㈱

主に SWANS (スワンズ)ブランドでスポーツ用品・眼鏡・サングラス・光学機器・バイクヘルメット産業要保護具の製造販売。

おすすめ商品:YAMAMOTO(山本光学) 二眼形遮光めがね YW390JISNSLP5AF

遮光度:#5
JIS規格品
フレーム:プラスチック
レンズ:ポリカーボネート(曇り止めコート)

理研 オプテック

安全衛生保護具(眼鏡、ゴーグル、防災面、レーザ用)、プレス機械用周辺機器(安全装置、検出装置、荷重監視装置)の生産販売サービス。

おすすめ商品:理研科学  No.42

レンズ:プラスチック製、グリーン3号
フレーム:メタルフレーム、ダブル自在
用途:電気・ガス溶接作業

 

TRUSCO トラスコ中山

プロツール(工場用副資材)の卸売業及び 自社ブランドTRUSCOの企画開発を行う。

おすすめ商品:TRUSCO 遮光メガネ ポリカレンズ#3 TDSGP3

TRUSCO 複式上下自在型遮光メガネ 強化ガラスレンズ#3
●JIS T8141規格品です。
●ガス溶接作業に。●周辺の溶接作業から入り込む有害光線を遮光
●遮光度:#3
●JIS T8141規格品

 

トーヨーセフティー

ヘルメット (作業用、自転車用、幼児用),保護めがね,防じんマスク等の安全保護具を販売、製品は東洋物産工業株式会社に製造。

おすすめ商品:TOYO 電気溶接用メガネ NO.1371B

●【用途】電気溶接用メガネ。【特徴・機能】UVカット 赤外線用 軽量で誰にでもフィット・有害な紫外線や赤外線をカット。眼鏡をかけたままでも使用できます。紫外線を約99.9パーセントカットするUVカットと赤外線を遮光するレンズになっています。

 

遮光めがねとサングラスの違い

遮光めがねは有害光線を防ぐだけでなく,飛来物があっても容易に破損しないレンズ強度を持つています。また,フレームもレンズが簡単に脱落しないように設計されています。そして,作業にあわせて選択できる様々な枠形式が用意されています。

サングラスは,紫外線を吸収する能力のあるものもありますが,赤外線を吸収する能力はありません。また,レンズの強度や枠の設計にも保護具としては問題があります。遮光保護具を使う作業場では,遮光保護具の代わりにサングラスを使用することは絶対に禁止して下さい。

有害光線による眼の障害 |遮光メガネ

有害光線による眼の障害には次の5種類があります。

(1)紫外放射UV-B,Cによる角膜,結膜への障害
(2)紫外放射UV-Aによる水晶体への障害
(3)青色光による網膜への光化学的障害
(4)可視線,近赤外放射による網膜への熱障害
(5)近・中赤外放射による角膜,水晶体への障害

遮光保護具はこれらの眼障害から作業者の眼を守ります。

遮光メガネ 補装具

補装具としての遮光メガネとは?

視覚障害者の方で眩しさに極端に弱い「羞明(しゅうめい)」と言われる症状がある方がおり、羞明を改善するために使用する補装具としての遮光メガネもあります。

又、視覚障害者向けの遮光眼鏡は眩しいと感じやすい特定波長を効率よくカットし、あまり暗くならないようにしながらも眩しさを軽減してくれるというのが最大の特徴です。

更に眩しさだけでなく色々な疾患が原因で起こる「視界の白っぽさ」を解消しコントラストを上げるという効果もあります。

遮光メガネ 補装具基準および申請

身体障害者福祉法」及び「児童福祉法」に基づいて支給され、身体障がい者(児)の失われた身体機能を代償または保管するための厚生用の用具のなかで、眼鏡にかかわる補装具について補装具費対象品目は下記の通りです。

名称 価格(円) 耐用年数
矯正眼鏡 6D未満  17,600  4
6D以上
10D未満
 20,200
10D以上
20D未満
 24,000
20D以上  24,000
遮光眼鏡 前掛式 21,500
6D未満 30,000
6D以上
10D未満
30,000
10D以上
20D未満
 30,000
20D未満 30,000
コンタクトレンズ 30,000
弱視眼鏡 掛けめがね式 36,700
焦点調整式
(単眼鏡)
17,900

(乱視がある場合は4,200円の加算)

視覚障害者手帳(1級~6級)をお持ちの方は補装具の給付が受けられます。眼鏡に関しては指定医による「補装具交付意見書」の提出による書類審査が必要です。給付申請後に発行された遮光眼鏡の場合「補装具費支給券」拡大読書器の場合「日常生活用具費給付券」を「補装具交付委託書」の発行を受けた眼鏡店にて補装具と引き換える。

原則支給される金額の1割が利用者負担となります。ただし、収入<前年度住民税納税額>により助成金が変わります。

補装具引き換え時に負担金額を眼鏡店に支払う必要があります。

参考サイト:メガネ・トケイのユキエ

動画 遮光眼鏡「国からの補助紹介」篇

遮光眼鏡は下記の方を対象に補装具として公的な補助を受けることができます。
・ 羞明を来していること
・羞明の軽減に、遮光眼鏡の装用より優先される治療法がないこと
・補装具費支給事務取扱指針に定める眼科医による選定、処方であること

遮光眼鏡「レンズカラーの選び方」篇

遮光眼鏡のレンズカラーの選び方の説明動画です。

おすすめ 東海光学 遮光眼鏡オーバーグラス CCP400 Viewnal by STG

今お使いのメガネの上からかけられる遮光メガネ。まぶしさの原因となる青色光の波長を効率的に低減する特殊なカラーレンズを使用。まぶしさを感じやすい方におすすめ。

 

 

遮光メガネの使用方法・保守・管理 |遮光めがね

保護メガネの使用前の点検、使用上の注意、眼保護具の保守・管理、消毒方法、交換時期については次の記事を参照してください。

関連記事:眼保護具(保護メガネ等)の賢い選び方、使い方

 

まとめ

遮光メガネは色々な商品が各メーカーから販売されているので予算、使用目的を明確にして購入してください。

中国製の価格が安い商品も販売されていますが『安物買いの銭失い』にならないよう良く吟味してください。

*最後にその他の安全保護具については下記を参照にしてください。

関連記事:安全衛生保護具の正しい選び方、使い方

安全衛生保護具の正しい選び方、使い方
安全衛生保護具の種類 英語:SAFE PROTECTOR 工場、建設編場等の現場で使用する安全衛生保護具の正しい選び方、使い方を紹介。 安全で快適な職場づくりを目指す。 保護帽 安全靴 プロテクティブスニカー 保護手袋   呼吸用保護具 眼...

 

*保護具グッツについては下記の文献に更に詳細な内容が記載されています。

参考文献:

1.保護具ハンドブック 社団法人 日本保安用品協会編
2.知っておきたい保護具のはなし 田中 茂 著

3.あなたを守る安全健康保護具ガイド 田中 茂 (著)

 

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